年明けの米指標に注目〔私の相場観〕
2016/12/05
株式会社 時事通信社
第一生命経済研究所主任エコノミスト藤代宏一氏 目先の注目は、年明けに発表される12月分の米サプライ管理協会(ISM)製造業景況指数だ。米大統領選以降のドル高の影響が表れる可能性がある。大統領就任前だからこそ、トランプ氏からドル高けん制発言が出ることも想定される。トランプ氏への政策期待がしぼめば、日経平均株価は調整局面を迎える可能性がある。 とはいえ、過激な政策を掲げるトランプ氏の抑止力として、米議会のねじれが解消したことは好材料だ。株価が調整局面に入っても、日経平均の下値は1万6500円程度で、日銀の上場投資信託(ETF)購入が下支えになるのではないか。 日経平均は年内、1万8000~1万8500円で堅調に推移するだろう。最近の株価上昇はトランプ氏への政策期待だけでなく、日米とも好調な国内総生産(GDP)が発表されるなど、経済の足腰がしっかりしていたことも要因となっているからだ。(2016/12/05-14:52)
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