吉澤親和銀頭取:貸出債権譲渡、「有力な選択肢」=十八銀・FFG統合で
2017/04/20
株式会社 時事通信社
ふくおかフィナンシャルグループと十八銀行の経営統合で、公正取引委員会の審査が長期化していることについて、ふくおかFG傘下の親和銀行(長崎県佐世保市)の吉澤俊介頭取は20日、記者懇談会を開き、打開策として「貸出債権の譲渡が有力な選択肢になっている」という考えを明らかにした。
経営統合では、十八銀がふくおかFGの完全子会社となった後、親和銀と合併する計画。合併後の貸出金の県内シェアが高いことなどから公取委の審査が長引き、今年4月の経営統合の予定を10月まで延期している。
吉澤頭取は「合併後に金利を上げたり、サービスの質が落ちたりしないように、第三者によるモニタリングも提案しているが、公取委の理解をまだ得られていない」と説明。店舗譲渡については、「もともとやる意思はない」と否定したが、債権譲渡の検討は「避けては通れないという認識で十八銀と一致した」と述べた。
今月17日には、十八銀の森拓二郎頭取も同様の考えを示していた。十八銀は、今月24日から各地区で顧客を集めて行う創立140周年記念行事で、森頭取が統合について説明する。親和銀は、営業店舗を通して約7000の取引先に個別に説明するという。(了)
経営統合では、十八銀がふくおかFGの完全子会社となった後、親和銀と合併する計画。合併後の貸出金の県内シェアが高いことなどから公取委の審査が長引き、今年4月の経営統合の予定を10月まで延期している。
吉澤頭取は「合併後に金利を上げたり、サービスの質が落ちたりしないように、第三者によるモニタリングも提案しているが、公取委の理解をまだ得られていない」と説明。店舗譲渡については、「もともとやる意思はない」と否定したが、債権譲渡の検討は「避けては通れないという認識で十八銀と一致した」と述べた。
今月17日には、十八銀の森拓二郎頭取も同様の考えを示していた。十八銀は、今月24日から各地区で顧客を集めて行う創立140周年記念行事で、森頭取が統合について説明する。親和銀は、営業店舗を通して約7000の取引先に個別に説明するという。(了)
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