株含み益、5大銀2割増=トランプ相場で7.8兆円-16年度末
2017/04/03
株式会社 時事通信社
金融機関の保有する国内株式の含み益が膨らんだ。大和証券の試算によると、三菱UFJフィナンシャル・グループなど5大銀行グループの含み益は、2016年度末で計7兆8000億円強と15年度末(6兆4417億円)から2割増加したもようだ。トランプ米大統領の経済政策に対する期待を背景に進んだ株高が寄与した。 日経平均株価の16年度末の終値は1万8909円26銭。三菱UFJ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループが含み益を確保できる日経平均の水準8000~9000円程度を大きく上回った。 大和証券の高井晃チーフアナリストは「上昇局面で持ち合い解消を進めることが大切だ」と述べ、株価下落が経営に与えるリスクを抑制するよう促す。 一方、大手生命保険が保有する国内株式の16年度末時点の含み益は、日本生命保険が前年度末比17%増の4兆2900億円、明治安田生命保険が32%増の2兆3500億円となったもようだ。 (2017/03/31-20:48)
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