上場企業の含み益、2割増=「トランプ相場」寄与-野村試算
2017/04/03
株式会社 時事通信社
野村証券は31日、金融機関を除く上場企業(3月期決算、1697社)の保有する株式の含み益総額が2016年度末時点で18兆4100億円になったとの試算を発表した。15年度末に比べ21.0%増え、2年ぶりにプラスになった。16年11月の米大統領選後に株価が上昇した「トランプ相場」の恩恵で、含み益が拡大した。 31日の日経平均株価の終値は1万8909円26銭。15年度末に比べ約13%上昇した。 コーポレートガバナンス(企業統治)改革の一環で注目される持ち合い株式の解消は、全体的に大きな動きが見られなかった。野村証券の西山賢吾シニアストラテジストは「17年度は機関投資家の役割が重視されるようになり、上場企業との対話の中で持ち合い解消にも焦点が当たるのではないか」と指摘した。(2017/03/31-19:34)
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