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豪百貨店マイヤーの株式を実業家ルー氏が取得=10.77%、買収計画は否定

2017/03/30 株式会社 時事通信社
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【シドニー時事】オーストラリアの実業家ソロモン・ルー氏は29日、自らが会長を務める傘下の投資会社プレミア・インベストメンツを通じて、百貨店大手マイヤーの株式10.77%を取得したことを認めた。  豪証券取引所(ASX)に上場するマイヤーの株式が27日、大量に買い付けられた際、「ルー氏がマイヤー買収に動いた」との観測が浮上していた。ルー氏は声明を出し、株式取得を認める一方、「現時点では、マイヤーに対する買収提案は計画していない」と買収観測を否定した。  ルー氏は、衣類販売ボイジャー・ディストリビューション、玩具・家庭用品販売プレーコープ、不動産開発会社センチュリー・プラザ、子供服・育児関連商品販売シードなどを展開。小売業界の大富豪として知られる。  30日付のオーストラリアン紙によると、ルー氏は今回、マイヤー株取得に1億豪ドル以上を投じたとみられる。豪州にも国際的な小売り大手が相次ぎ進出し、オンライン販売サイトも増え、マイヤーのような伝統的な小売業者は業績が伸び悩んでいる。  しかも来年には、米インターネット小売り最大手アマゾン・ドット・コムの豪州進出を控えている。マイヤーへの逆風が一層強まるのは必至だ。そんな中、ルー氏が巨費を投じてマイヤー株を購入したため、アナリストからは、ルー氏の狙いが分からないと疑問の声が上がっているという。(2017/03/30-13:06)

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