最高益予想出れば一段高〔私の相場観〕
2017/03/29
株式会社 時事通信社
野村証券エクイティ・マーケット・ストラテジスト小高貴久氏 米政権の対外通商圧力への懸念を背景に為替の動向が意識され、日経平均株価は横ばいの推移が続いている。とはいえ、景気は上向いており下値に対する不安はない。堅調な経済指標を確認しつつ、今後発表される2017年3月期決算で翌年も最高益を予想する企業が出てくれば日経平均は一段高になりそうだ。 夏場にかけ米国では再び減税論議が盛り上がるとともに、利上げペースを確認する段階に入りそうだ。米国の政治に不安はあるが、経済の混乱につながるような事態は想定していない。4月下旬の仏大統領選をめぐり、欧州連合(EU)離脱がリスクとして挙げられるが、選挙自体は大きな材料にならないだろう。 中国ではインフラ投資が続き、景気の上振れを期待している。過剰生産設備の調整など中国の構造改革が進めば需給が逼迫(ひっぱく)し、世界経済の追い風になりそうだ。(2017/03/29-15:52)
この記事の情報発信者
株式会社 時事通信社
時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。