人工知能(AI)の学習に最適なシステム環境を構築
2017年3月29日
各 位
三井住友海上火災保険株式会社
さくらインターネット株式会社
人工知能(AI)の学習に最適なシステム環境を構築
三井住友海上火災保険株式会社(社長:原 典之、以下「三井住友海上」)とさくらインターネット株式会社(社長:田中 邦裕、以下「さくらインターネット」)は、今般、さくらインターネットが提供する演算に特化した高火力コンピューティング基盤を利用して、ディープラーニングによる人工知能(以下「AI」)の学習に適したクラウド環境を共同で構築しました。
ディープラーニングによるAIの学習には、高速演算処理が行えるコンピューター環境が不可欠ですが、損害保険に関わるさまざまなビッグデータを保有する三井住友海上と、高性能演算システムのノウハウを有するさくらインターネットとの協業により、国内最高峰のAI開発環境が整いました。
三井住友海上では、今後も保有するビッグデータを活用したAI開発を通じて、多様化するお客さまニーズに応える商品・サービスの開発を積極的に進めていきます。
1.構築したクラウド環境の概要
さくらインターネットが提供する高火力コンピューティング基盤は、NEDO※の委託事業のスーパーコンピューターシステムにも採用されるなど、大きな計算資源を圧倒的なコストパフォーマンスで利用できるサービスです。三井住友海上は、高火力コンピューティング基盤を提供するさくらインターネットと協業し、AI学習を高速に行えるハードウエアを構成するとともに、チューニングした専用のクラウド環境を構築しました。本環境では「さくらの専用サーバ 高火力シリーズ」を採用しており、高性能なGPU(Graphics Processing Unit)をクラウドサーバーに搭載し、機械学習やデータ解析向けに最適化することにより、各種ディープラーニングによるAIの学習効率が飛躍的に向上します。
※NEDO=国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
2.AI開発の背景
三井住友海上では、自社が保有するビッグデータを活用したAI開発に取り組んでおり、既に損害車両画像から、修理費の見積もりを自動算出するプログラムの開発に着手しています。これらの動きを加速させ、さまざまな用途に対応したAIを自社開発すべく、ディープラーニングに最適な専用環境を構築しました。今後は、保有している大量のデータを有効活用してAI開発を進めるとともに、さまざまな企業等との協業・提携を通じ、社外の知見やノウハウを幅広く取り入れることで、革新的な商品・サービスの開発に努めていきます。
以 上
リリース元URL:http://www.ms-ins.com/news/fy2016/pdf/0329_1.pdf
この記事の情報発信者
三井住友海上は、MS&ADインシュアランス グループの中核を担う損害保険会社で、グローバルな保険・金融サービス事業を展開しています。 特に、アジアでは、ASEAN域内の総収入保険料で業界No.1を誇り、ASEAN10ヵ国すべてに元受事業を展開している世界唯一の保険会社です。