相場は分岐点に〔私の相場観〕
2017/03/24
株式会社 時事通信社
岡三証券理事森本敏喜氏 株式市場は分岐点に差し掛かっている。トランプ米大統領の経済対策の具体化は進んでいない。日経平均株価のさらなる上昇には、米国の経済対策の実現に向けた道筋が年後半にかけて見えてくることが重要だ。 足元の相場は、米国の経済対策への先行き不透明感などを背景にした米株安を映し、日本株も下落しているとされるが、そうは思わない。今月の米利上げにより、これまでの過剰流動性相場の終わりの始まりを懸念した売りに下落していると捉えている。今の米国経済は利上げするほど強い状況にはない。 トランプ氏が掲げる大型減税などへの期待感から上昇した昨年末から、米経済の状況は変わっていない。力強い米経済に確証が持てない。当面、米国主導の動きに変化はなく、その動向次第で、日経平均の変動率は大きくなるだろう。(2017/03/24-14:59)
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