米ローン・スター、豪アストロ・ジャパンに日本不動産の買い取り提案
2017/03/07
株式会社 時事通信社
【シドニー時事】オーストラリアの不動産投資会社アストロ・ジャパン・プロパティ・グループ(AJA)は7日、同社が日本に保有する全ての不動産について、米投資ファンドのローン・スターから買い取りの提案があったと発表した。 AJAは東京都、大阪府、福岡県、静岡県などに計30カ所で商業ビルやホテルなどを保有。ローン・スターは、昨年末時点の帳簿簿価の836億6727万円で全資産の買い取りを提案した。 AJA取締役会は声明で、「提案価格は許容できる水準ではない」として、買収案の受け入れを拒否する意向を示した。 シドニーを拠点に置くAJAは、日本市場をターゲットにした不動産投資会社として、2005年に創設された。同年に豪証券取引所(ASX)に上場し、投資会社エラーストン・キャピタルなどが出資している。エラーストンは、「豪カジノ王」ジェームズ・パッカー氏の持ち株会社コンソリデーティッド・プレス・ホールディングス(CPH)の経営者だったこともあるアショック・ジェイコブ氏が会長を務めている。 今回の発表を受け、AJAの株価は7日に一時、1株6.65豪ドルと前日終値比12.3%上昇した。(2017/03/07-19:06)
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