堅調相場、実体経済の反映〔私の相場観〕
2017/02/09
株式会社 時事通信社
野村証券エクイティ・マーケット・ストラテジスト伊藤高志氏 堅調な株式相場は、トランプ米政権誕生と関係なく、日米両国ともに実体経済が回復に向かい、企業業績の改善の勢いも非常に強い現状を反映している。トランプ氏がいろいろ発言しても、株式市場はあまり動揺しているように見えない。 日本経済は在庫の積み増し局面に入り、今後、相当高い確率で需要や出荷が増える。電子部品業界では既に始まっている。また、主要企業の2017年3月期決算は、前期比4~5%の増益となる勢いだ。後半の円安と鉱工業生産指数の上方修正で、前期比12円程度の円高をはねのける。市場にはかなり強いメッセージとなる。 さらに、16年の日本企業の株式数が実質的に前年より減った。これは戦後初だ。つまり、それだけ企業が自社株買いによる株主還元に努めているということで、当然株価にも好影響を与える。(2017/02/09-14:04)
この記事の情報発信者
株式会社 時事通信社
時事通信社は、日本の代表的な通信社として、速報性と専門性を兼ね備えたニュースを新聞社、放送局だけでなく、金融機関、官公庁、ポータルサイト向けなど、様々な分野に提供しています。